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平日 9:00〜18:00

SPECIAL FEATURE

相模湾の海に面した広大な公園リニューアルプロジェクト
長井海の手公園 ソレイユの丘

三浦半島を東西に跨ぐように位置する横須賀市。その西側に海へ向かうように伸びているのが、長井海の手公園 ソレイユの丘だ。
2005年4月にできた公園で、横須賀が持っている基地のイメージを払拭するかのような気持ちの良い場所である。
ただ18年という歳月が、海風が、時代の流れがリニューアルを欲していた。そう、これが今回のミッション、公園リニューアルプロジェクトだ。

このプロジェクトはPark-PFI形式を用い官⺠連携で行っており、今回横須賀市に集結したのは、日比谷花壇を代表企業とした計9社からなるJV組織「エリアマネジメント横須賀共同事業体」というチームだ。その中の構成企業である我々は、建築設計のポジションを任された。
対象は新築棟を9棟と、既存棟のほぼ全ての用途変更を含めての改修という大仕事である。

この気持ちの良い場所でなおかつ、無料で利用でき、誰でも楽しめる公共性の高い公園を、もっと質の高いところへ導かなくてはならない。
しかも、予算は限られ材料費の高騰も容赦無く押し寄せる。
単なる建築設計の枠を超えて、公園自体の有り様や、地域への影響や還元等...考えなければいけない事が山積みしている。

「うーん、これは真剣にプロデュースから取り組むべき案件だ。」そう考え、9社を一つにまとめ様々な定例会にも出席し、3年間という決して短くはない時間を使い、まとめ上げる事ができた。

注目すべきは、新しく新設されたヒルトップエリアの3つの建物だ。
地域交流センターはもともと倉庫だった温室の中にもうひとつ建物を建てる「ハウスインハウス」の考え方である。

それとヒルトップエリアに建てられた400㎡のレストラン棟とキャンプ場のフリーサイトの受付棟。特に受付棟は、デイトナハウスの軽量鉄骨LGS工法によるモノだ。

合わせて弊社は、森林認証材を加工・運搬・施工等ができるCoC認証を持っているので、宮崎県美郷町のSGEC森林認証材をふんだんに取り入れて、SDGsへの貢献にも寄与したカタチだ。
アクセントには弊社代表が所有していたクラシックSUV Jeep ワゴニアを寄付し、ボンネットから色鮮やかな花々が溢れ出ているディスプレイを施した。

これ以外にもキャンプエリアのシャワー・トイレ棟・RVパーク・グランピング施設・ジップラインなどなど...書き出したらキリがないほどのモノを生み出した。
※個別建物等の紹介は次の機会に...

無事オープンした公園に笑顔が量産されている。この景色を我々は絶対に忘れない。微妙なバランスの上で、絶妙な細かい演出まで考え抜いて今回のミッションをコンプリートすることができた。
協力してくれた皆さま、本当にありがとう。長井海の手公園 ソレイユの丘。ぜひ足を運んでいただきたい。

エリアマネジメント横須賀共同事業体

株式会社日比谷花壇
株式会社日比谷アメニス
京急サービス株式会社
京浜急行電鉄株式会社
株式会社ランドスケープデザイン
有限会社三浦建築測量
株式会社丸孝産業
株式会社スワン商会
株式会社エー・ディーアンドシー

Special Thanks

横須賀市
株式会社KUMA's factory
株式会社デポルテ
ST&SONS株式会社
株式会社ウェーブマスター
有限会社フィールドネットワークデザインコーポレイト
株式会社エリアノ
株式会社スウェーデンハウス
株式会社アートフリーク

物件概要

所在地:神奈川県横須賀市長井4丁目地内
形態:都市公園
敷地面積:9188㎡
建築面積:1013㎡
用途指定:指定なし

技術概要

構造:
在来木造
LGSシステム
木造ツーバイフォー
重量鉄骨造